無関心の・・怖さ・・
銀河鉄道999 第4巻より
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かじられ星
この星は「宇宙見聞録」によると黄金の国ジパングに匹敵するユートピアとされている。
この星自体が とても美味である。
その為、よその星から輸送船が来て、
自分達の利益にするため
この星の土地をどんどん掘り返し、自分達の星へ運んでいく。
999の乗客である鉄郎は疑問を感じる
「どうしてかじられ星の住民は何も言わないのだろう」
かじられ星の住民は、関心がない。何も言わない。怒らない。
今、こんなに楽しいのだから大丈夫だと。
よその星の住民は、
かじられ星の住民が、何も言わないのを知っている。
宇宙から見ると、この星はかじられたりんごのようになっているというのに。
でも、よその星の住民には関係ないこと。
だってよその星の住民は自分達に利益があればそれでいいのだから。
かじられ星の最後は 以下の言葉で締めくくられる。
「異次元空間のかじられ星が、かじりつくされてなくなったのは
かじったよその星の人間のせいではなく
かじられ星に住んでいた人間の心のせいだったと
「宇宙見聞録」には書いてある
かじられ星がいつ消えて無くなったのか、、その正確な記録は無い」
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無関心、無自覚、無知、
それがどれほど怖い事なのか・・
先人たちの想いに応えられるよう
後の世代に胸を張って遺せるよう
いま私たちに出来ることは何なのか
考えながら生きてゆきたい・・